【Excel講座009】連動ドロップダウンリストを作ろう

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連動するドロップダウンリストとは

複数のリストを選択する項目がある場合に、ひとつのリストを選択したら、その選択した内容にあわせて、もうひとつのリストの内容が変化するドロップダウンリストの事です。
例えば、以下のようなものです。

・「地方」の項目が「東北」の場合に、「都道府県」の選択リストが東北地方のものですが

・「地方」の項目を「近畿」に変更した場合、「都道府県」の選択リストは近畿地方のものになります。

動画でも解説しています。

連動ドロップダウンの作り方

どうすれば作れるのか?

データの入力規則でリスト形式を選択して、選択肢に地方ごとのリストを指定します。
地方ごとのリストはあらかじめ名前をつけておきます。
リストの指定は、ひとつ目の値をINDIRECT関数で指定します。

それでは順番に説明します。

①地方ごとのリストを作成する

まずは、地方ごとのリストを準備します。
以下のように、横軸に地方・縦軸に都道府県を準備します。
その地方の都道府県をすべて選択して名前を付けます。この時の名前は「地方」と同一にします。
(以下の例では「東北」)
全ての地方に同様のルールで名前をつけます。

続いて、地方についても名前をつけておきます。
(下記の例では「地方リスト」としました。)

②都道府県の選択リストを設定する

(説明のために少し遠回りします)
試しに東北地方の都道府県選択リストを作成してみましょう。
都道府県のセルにあわせて、データの入力規則を選択します。
「設定」=>「入力値の種類」を「リスト」に
「元の値(S):」を「=東北」にしてください。

これで、都道府県の項目は東北地方の都道府県から選択できます。

③地方の選択リストを設定する

お次は、地方の選択リストを設定します。
地方のセルにあわせて、データの入力規則を選択します。
「設定」=>「入力値の種類」を「リスト」に
「元の値(S):」を「=地方リスト」にしてください。

④都道府県の選択リストを地方と連動させる

ここまでで、地方は地方リストから選択、都道府県は東北地方リストから選択できるようになりました。
都道府県の選択肢が、地方リストで選んだ「地方」の都道府県となるようにするにはどうすれば良いでしょうか?
各都道府県は「地方」の名前を付けて前準備したので、都道府県で選択された値が指定できたら良いはずです。
都道府県の選択リストの指定を「地方」のセルを指定してもうまくいきません。(地方のセルの値だけが選択肢となります)
名前として認識させるにはINDIRECT関数を追加います。
セルの「値」ではなく「参照」として認識させます。

INDIRECT 関数

指定される文字列への参照を返します。 セル参照はすぐに計算され、結果としてセルの内容が表示されます。 INDIRECT 関数を使うと、数式自体を変更しないで、数式内で使用しているセル参照を変更することができます。

これで、地方に連動する都道府県の選択リストの完成です。

まとめ

機能として、ドロップダウンリストを連動させることで、選択肢を絞り入力する人の負荷を減らすことができます。
設定としては、直接セルの値を指定するのではなくINDIRECT関数を使って「参照」を指定する事がポイントになります。
以上、今回は連動ドロップダウンリストでした。

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